国際医療支援機構設立の目的
日本在住の外国人や訪日外国人の数は近年増え続けています。2013年の外国人入国者数は統計調査開始以来、初めて1000万人を超え、外国人労働者数も年間68万人を超えるようになってきました。さらに、医療を受ける目的で海外へ渡航する、いわゆる医療ツーリズムの動きが世界的に広まり、わが国においても2010年に閣議決定された「新成長戦略」では、「国際医療交流」が取りあげられ、今後ますます海外からの入国者は増えることが予想されます。
その中で、医療の現場においても意思疎通が困難な患者は増え続けることが予想され、言語的不安や情報不足の問題は今後重視されなくてはならないと考えています。これらの言語的コミュニケーションの問題を解決するための即戦力として「医療通訳者(士)」の存在があります。専門的な知識と通訳の技術を備えた「医療通訳者」は、医療従事者と患者間を安心と信頼で結ぶ医療コンシェルジュとも言えるでしょう。
しかしながら、国内では「医療通訳者(士)」の統一した養成課程や国家資格、通訳登録システム等は存在せず、一部の自治体や民間の団体等の活動に頼っているのが現状です。また、欧米諸国やアジア諸国に比べてその認知度は低く、身分保障や責任の所在、保障・報酬など、体系化されていない部分も課題となっており、とりまく環境は未だ十分に機能していないと思われます。
私どもは、これまで医療専門教育事業を通じて培ってきたネットワークを活かし、医療機関、行政機関、教育機関と連携し、海外での事例を概観、及び総括しながら日本の医療現場と日本社会に適合した医療通訳システムの構築を目指し活動を開始します。
医療専門通訳のコーディネート
- 教育を受け専門の知識、スキルを持った医療通訳者。
- 中国語・韓国語・スペイン語・ポルトガル語・英語など多言語に対応。
- 守秘義務、業務範囲」などをマニュアル化し周知徹底。
- 定期的に事例検討会・研修会を実施。
通訳者募集中!
詳細は、こちらのフォームからご応募ください。
医療通訳者の育成
- 教育機関、医療機関との提携による専門性の高いカリキュラム。
- 医療現場ロールプレイングを重視した実践教育。
- 通訳者の倫理規定、異文化適応教育も実施。
関西におけるメディカル・ツーリズムの推進
- 高度先端医療・PET-CTなど健診施設が集積。
- 日本の伝統文化、世界遺産が集積。
- 三都(京都・大阪・神戸)移動利便性。